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研究室の活動


2023年度卒業式

いま,2024年3月25日(月)の23時を回ったところです。
学位記伝達式,卒業記念パーティー,そして研究室での打ち上げを終えて,学生が帰った研究室でこのブログを書いています。とても静かな時間です。

今年卒業した学部生は,入学直前にコロナが蔓延し,入学直後からオンラインの世代でした。理工学部のオンライン授業の責任者を担当していた関係もあり,非常に思い入れの深い代でした。コロナ禍でイメージした大学生活が約2年送れず,その後もそれが尾を引いたような雰囲気でした。
その分,研究室で対面活動が出来るようになってから,これまでの遅れを取り戻してもらうために色々チャレンジした代でもありました。オンラインで過ごした2年間を少しでも取り戻すことができる研究室であったと感じてもらえるなら,これほど嬉しいことはありません。

一方で,大学院生は3年のゼミに入った直後にコロナ禍が始まり,4年の卒研がオンライン三昧でした。実験を行うこともままならない中始まった研究活動でしたが,約3年間,真摯に取り組んでくれました。その結果が,写真のとおり,3人がそれぞれ受賞する喜ばしいものでした。

どんな環境でも,今できる最善のことを選択し,それに真摯に取り組んでくれる人間であってほしいと願い,本年度最後のブログを締めたいと思います。ご卒業本当におめでとうございます! (2024/03/25 HH)

土木学会関東支部第51回技術研究発表会

2023年3月4日(月)と5日(火)の2日間,東洋大学で開催された土木学会第50回関東支部技術研究発表会で発表を行いました。
学部3年生2名、4年生1名が以下の題目でそれぞれ発表を行いました。
平田麟太郎『四辺支持されたハニカムパネルの座屈強度とハニカムコアの関係』
森山雄斗『計測水位データに基づく機械学習による排水路の水位予測』
鈴木望美『ウェイク中に配置された複数平板のフラッター特性に関する実験的検討』
3人とも初めて参加する学会でした。
発表後は活発な質疑応答が行われました。他大学の研究者からの質問や意見は、自分では気が付かなかった新たな視点を与えてくれました。納得いく点もあれば、時間内に全てを伝えきれない悔しさも味わいました。しかし、これらの経験は、今後の研究に活かせる貴重な糧となりました。今回の経験を活かし、今後も研究に邁進していたいと思います。 (2024/03/08 NS)

2023年度修士論文発表会

2024年2月19日(月),本年度の土木工学専攻修士論文発表会が開催されました。
私たちの研究室からは3名が下記の題目で発表を行いました。

中野雄太 : 4Dプリント物体の形状回復性に関する簡易的解析手法の構築
中村優介 : ポータブル風洞を用いた風と燃焼の実験法構築と有風時の延焼速度の評価
濵田翔吾 : エア遊具が飛翔する限界風速推定のための流体構造連成解析法の構築

どのテーマも,それぞれに研究の面白さがある一方,結果を出すために苦労した研究でした。
それでも,3人ともに粘り強く取り組んでくれたおかげで,各々成果を出してくれました。

2023年度卒業研究最終発表会

2024年2月13日,2023年度最後の卒業研究発表会を開催しました。
本年度は総勢10名・10編の発表となりました。

各々,苦労した面も多くありましたが,自分たちの試みたことを精一杯発表しました。
厳しい指摘を受けた場面もあれば,手ごたえを感じた場面もあったと思います。
一年前,3年生のときに先輩の発表を聴講し,一年後に同じ舞台に立てるか大いに不安を感じたと思いますが,日々の取り組みが積み重なると,不安を払しょくする力になることを実感しているのではないでしょうか。
この一年の経験が,これから社会に出て働く際の糧になれば幸いです。 (2024/02/14 HH)

2023年度第2回研究中間発表会・忘年会

発表会後の忘年会

2023年度第2回研究室内の研究中間発表会を開催しました。お互いに質問し合い,研究内容に関して議論しました。
その後は場所を移して忘年会。写真は1次会ですが,このあと研究室に戻って2次会・・・
年内の授業も終わって,みんな翌日から休みだったので,遅くまで語り合っていました。
研究室の年内の活動も本日まで。年が明けたら心新たに2023年度の卒論・修論のまとめに取り掛かりたいと思います。 (2023/12/27 HH)

延焼下の風洞実験

12月上旬から中旬にかけて,神奈川県某所で風が火災の延焼速度に及ぼす影響を計測する実験を行いました。
今年の8月には,ハワイ・マウイ島で大規模な火災が発生しました。強風により火災の延焼範囲が急激に拡大し,甚大な被害を及ぼしたことをご記憶の方も多いと思います。このように風と火災は密接な関係を持っています。

私たちの研究室では「風と火災」をキーワードに研究を進めてきました。風と火災の実験は,現象が複雑であるだけでなく,実験そのものを実施するのも容易ではありません。私たちの研究室では,研究室の入る校舎「タワー・スコラ」の地下に風洞実験室を有していますが,当然ながら都心のビルの地下ですので,火災実験ができるほどの排煙設備もなく,このような実験を行うことができません。そこで,火災の実験ができる施設に風洞を持ち込み,その中で風と火災の実験を行う構想を長年持っていました。

今回,ようやく数年をかけて開発に成功した運搬可能な「ポータブルマルチファン風洞」を火災の実験ができる施設に持ち込み,風を受けた炎の形状や延焼速度を精緻に計測する実験を行うことに成功しました。今回計測したデータを詳細に分析し,まとまり次第,論文として世の中に出したいと思っています。私たちの研究成果が,火災の対策に役立つ日が来るまで,これからもこの研究を続けようと思います。

しかしながら今回の実験は大変でした。準備も当日も,そして帰りも・・・
様々なハプニングがありましたが,一番大変だったのは臭い。
実験は枯葉を燃やして行ったのですが,そのときに出る臭いが徐々に服にしみ込んでいって・・・
帰りはみんな燻製になったような香ばしい臭いに包まれていました笑

最後に,施設をご提供くださった関係者の皆さまに御礼申し上げます。 (2023/12/15 HH)

6m/sの風が吹いたときの炎の様子

開発したポータブルマルチファン風洞

川崎港斜張橋見学

建設中の橋の上から撮影した斜張橋タワー

国土交通省関東地方整備局・京浜港湾事務所様のご協力のもと,川崎港に建設中の斜張橋の見学に行ってきました。
この見学会は土木工学科学生幹事会(2年生)からのリクエストで企画されたものですが,当研究室出身で関東地方整備局に務めておられるNさんにご協力いただいたこと,風工学に密接に関連する橋であったことから,研究室メンバー有志も参加しました。

この橋は羽田空港が近いことから,斜張橋にしては非常に低いタワーを有しています。土木学会の風工学のセッション等でも,低いタワーの耐風特性に関する発表を聴いたことがあり,一度実際に見てみたいと思っていた橋でした。
建設現場脇の事務所の中には,風洞実験で使用された模型が展示されており,研究室メンバーは(私もですが)大変興味深く見学しました。

この見学会を開催してくださった国土交通省関東地方整備局京浜港湾事務所の皆さまに,再度厚く御礼申し上げます。

船橋大型風洞での風洞実験

今年も,船橋キャンパスにある空気力学研究センター所有の断面が2m×2mの大型風洞を使って実験を行いました(9~11月)。
これまでの予備検討で風速60m/sを超える風を生成できることを確認していたので,写真のような大型の実験装置を組み立て(黄色い板の高さは3m程度)ある模型に加わる風の力を計測しました。
風速60m/s程度で約300N(30kg×重力加速度)もの抗力が作用することが分かったのですが,これだけの力がかかると実験装置にも影響が出て,設置した模型が押されて設置位置がズレるといったトラブルも経験しました。
ただ,このような長大橋に関する実験を行う機会は稀であり,トラブルも貴重な経験,研究室の財産になりました。今後も同様の実験を継続する予定であり,引き続き世の中の役に立つような研究が行えればと思っています。 (2023/11/22 HH)

しまなみ海道の長大橋調査

土木学会全国大会で広島に行ったので,広島で車を借りて,本州四国連絡橋の1ルート・しまなみ海道の長大橋の調査を行いました。現在,研究室で長大橋のケーブルに関する研究を行っていることもあり,実際のケーブルの状態を直接確認することが目的でした。
国内最長の斜張橋である多々羅大橋は,近くに車を止めて徒歩で橋を渡れるので,間近でケーブルを見られる絶好の調査対象です。直接見に来たのは10年ぶりくらいですが,今回も長大橋梁のスケールに圧倒されました。

多々羅大橋

来島海峡大橋

土木学会全国大会

9月14日から15日かけて,広島大学と広島工業大学を会場に開催された土木学会全国大会第78回年次学術講演会に参加しました。
研究室からはM2の中野君,M1の大木君,客員研究員の長澤さんが発表しました。中野君の発表した共通セッション「計算力学・データサイエンス」は主たる会場が広工大で,広大の1教室とオンラインでつないだ発表形式でした。大木君と長澤さんの発表が広大会場であった関係で私たちは広大から発表したのですが,珍しい形式での発表を経験しました。数多くのご意見をいただき,学会発表の良さを再認識した2日間でした。

大木薫仁, 長谷部寛 : 気流と木材燃焼の連成解析法を用いた一次元および二次元延焼解析, I-182, 2023,09/14
長澤大次郎, 長谷部寛, 田中宏和 : 地方における新たな空との交通結節のための既存インフラ活用策の検討, IV-20, 2023, 09/14
中野雄太, 長谷部寛 : 座屈が生じた4Dプリント物体の形状復元解析, CS5-18, 2023,09/14

軽井沢合宿

8月24日から2泊3日で軽井沢の日本大学研修所へ合宿に行きました。コロナ禍も明け,久々の合宿でした。主たる目的は,研究中間発表会の開催と研究室内の親睦を深めることです。

初日は夜遅くまで翌日の中間発表のために,ゼミ生・卒研生・院生が発表練習を行っていました。翌日の発表会では学生間や先生との間で,活発な議論が行われました。発表後には有志の学生と先生で近くのスーパーまで買い出しに行き,夕食後に買ってきた長野県産ワインで乾杯しました。3日目は軽井沢のアウトレット,軽井沢周辺の散策へ。

幅広い研究内容を知り,仲間と寝食を共にし,同時に軽井沢旅行までできた研究室合宿はとても楽しかったです!来年はBBQも目指します!(2023/08/29 )

オープンキャンパス2024

8月6日,7日の2日間,船橋キャンパスで開催されたオープンキャンパスに研究室で出展しました。
橋の揺れを抑える研究に加え,ウェイクと呼ばれる乱れた流れを利用した新たな風力発電システムの展示を行いました。
この風力発電システムは,何気ない会話から生まれたアイデアを,時間的な制約と試行錯誤を乗り越え,研究室メンバーで協力して形にしたものです。
来場者の方々に,人の暮らしを風から守る研究だけでなく,風を生かす研究も行っていることを伝えられたことを嬉しく思います.
大変お疲れさまでした! (2023/08/08 NS&RH)

高層建築物屋上で感じる風

風工学研究室キャリアデザインの授業の一環で,毎年屋外の風観測を行っています。例年はキャンパス周辺の地上の風を測っていますが,今年は研究室メンバーからのリクエストで,地上と高所の風の違いを体感するため「渋谷スカイ」に行ってきました。
もちろん風観測と呼べるような計測はできませんので,あくまでも高所の風を体感するだけ。それでも,7~8m/sの風が時々吹く屋上にいると,地表面粗度の及ぼす影響を何となく感じられる気分になりました。
翌日が定期試験だったので,屋上のバーでお酒を飲む余裕はなかったのが唯一の心残りです・・・笑 (2023/07/24 RH)

風洞実験コンテスト

毎年恒例の風洞実験コンテスト(3年生対象)を実施しました。
オーソドックスな橋やケーブルから,飛行機,そして「都道府県」(??揺れやすい都道府県のカタチを調べたかったそうです。。。)などの奇抜な模型まで,各々がテーマと目標を設定して実験コンテストに挑みました。

上級生による審査の結果,本年度のチャンピオンに輝いたのは飛行機チーム!揺れをピタリと止める工夫はお見事でした。(2023/06/26 HH)

新メンバー決定

風工学研究室キックオフパーティー2024

3年生の配属が完了し,本年度は
M2 3名  M1 2名  4年 10名  3年 11名  合計 26名
でスタートすることになりました。
今年もこの人数を一人で担当するのは大変ですが(汗)この研究室だからこそ出来た経験を一つでも多く提供したいと思う次第です。。。(2023/05/09 HH)

新年度の始まり

2022年度卒業生からいただいた花束(まだ綺麗に咲いています)

2022年度の卒業式から2週間しか経過していない慌ただしさの中,新年度の授業がスタートしました。今日は,研究室独自の内容で実施する「土木工学キャリアデザイン」の受講希望者への説明会。否が応でも新年度を感じる機会でした。
今年度も研究,授業,大学業務等に様々なチャレンジを行います。ますます帰宅時間が遅くなることが心配されますが・・・
2024年3月25日の卒業式を笑顔で迎えられるよう,新メンバーとともに楽しんで研究室を運営していきたいと思います!(2023/04/10 HH)